授乳後に胸が垂れる原因とは?
女性は妊娠すると、ホルモンの働きによって母乳をつくる準備が始まるため、乳腺が発達し、胸が大きくなっていきます。個人差はありますが、人によってはブラジャーのサイズが2カップほど大きくなることも。
大きくなったバストは授乳期を終えると、元の大きさに戻りますが、妊娠前と同じ形や状態に戻るとは限りません。バストが大きくなると、そのバストを支えているクーパー靭帯や皮膚も伸びます。授乳期が終わると胸は小さくなりますが、クーパー靭帯は一度伸びると元に戻りません。それと同時に、皮膚もバストの急激な収縮に追いつかずに伸びたままに。つまり、 クーパー靭帯や皮膚が伸びてバストを支える力が弱くなるため、授乳後はバストが垂れやすくなるのです。
では授乳後に胸が垂れるのを防ぐためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。次の章では、授乳後のバストの垂れを防ぐための対処法について、お話ししていきます。
授乳後のバストの垂れを防ぐポイント3つ
授乳の仕方を工夫する
産後にバストが垂れてしまうのは、授乳の仕方にも原因があります。赤ちゃんを低い位置に置いて授乳するとバストが下に引っ張られて、垂れやすくなります。 授乳時は授乳クッションなどを利用して赤ちゃんの高さを調節し、バストとの距離を近づけて、バストが下に引き伸ばされないように注意しましょう。 また、添い寝をしながら授乳するのもできるだけ避けて。バストがつぶれたり、伸びてしまいます。
体の変化に合ったブラジャーを選ぶ
妊娠中から産後にかけて、バストのサイズは目まぐるしく変化します。バストが大きくなってくると、その重みで下に引き下げられて垂れやすくなります。重みをしっかり支えたり、圧迫を防ぐためにも、通常のブラジャーではなく、 サイズの変化に応じてマタニティ用のブラジャーをつけるようにしましょう。
バストを支える筋肉を鍛える
大胸筋や広背筋を鍛えるとバストを支える力がついたり、胸の脂肪が背中に流れるのを防いで、バストアップに効果的です。
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